キヤノン製 昔の複合機?の修理
修理ネタで恐縮です。自宅のファクス更新の為ヤフオクで格安の複合機をゲットしました。キヤノン製MULTIPASS L100という名の複合機で、ファクス・スキャナ・プリンタとして使用可であるとの事ですが、残念ながらWindows2000やXPましてやVistaなんかには対応しておりません。
さて、さっそく試用してみました所、数枚印刷した所で、「トレイの紙が一杯だ!」とファクス様がご機嫌斜めの為、早速分解調査となりました。
このファクスは、印刷した紙を頭を下にして裏向きに出す(フェイスダウン)、手前側に表向きに出す(フェイスアップ)と二通りに設定でき、場所を取らなくてすむフェイスダウンで印刷させる設定にするとダメな様です。調べていきますと、フェイスダウン側の用紙の有無を検出するセンサーレバーの動作がチョット変なんです。
フェイスダウン側の排出部を見てみましょう。受信した紙が無い時は、センサーレバーは写真の様に下がっています。
紙がやってくると、紙に押されてセンサーレバーは上部に上がります。今回の故障は、このセンサーレバーが印刷が終わっても黄色の線まで戻ってこなかった為に起きた様です。
正しく動作している時は、紙のシワの動きに合わせてレバーが追従していきます。
シャフトに通っている黒い部品を取り外し、キレイに清掃致します。本来、アルコール等で清掃するだけでよさそうなのですが、念のためにプラスチック用のスプレーグリスを塗り、ウエスで軽く清掃してわずかに油分が残る程度にして組み上げます。
送信原稿の走行路を開けますと対応するセンサーがありますので、念のために分解・清掃をしておきましょう。最悪このセンサーを外してしまえば、このエラーは出なくなります。まぁ、一週間に一回ファクスが来るかこないか程度の通信量ですから問題は無いかと勝手に思ってます。
おかげさまで無事に修理ができましたので、日曜日に感熱式の古いファクスと入れ替えるとしましょう。
余談ですが、プラスチック用のグリスの話が出ましたので、今回使用した物をご紹介いたします。
スリーボンドから出ている、パンドー238Aという物です。