4号電話機ダイヤルの修理

PLCの話ばかりではどうかと思いましたので、少々アンティークな話を。大分前に入手した4号電話機ですが、たまに誤接してしまうことがあるので修理してみました。きっかけはここのブログです。

主たる整備内容は、ダイヤルバルスを切る接点の清掃とダイヤル速度とメーク率の測定及び調整です。では、今回まな板に乗るのは、4号電話機の4-Fダイヤル君です。
http://sstl.smz.jp/smz460/4-f_dial.jpg
まずは、ダイヤルパルスを切る接点の清掃からです。名刺の切れ端にアルコールを垂らしてシコシコとやります。結構汚れが取れているのが写真でも良くわかりますねぇ〜
http://sstl.smz.jp/smz460/cleaning.jpg
後は、他の接点の清掃とガバナの調整をしました。しかし、私の腕が悪いのか、ダイヤル速度が規格内に収まりません。まぁ、元々5pps位でしたからだいぶ改善はされましたが。
http://sstl.smz.jp/smz460/impuls.jpg
NTTの技術基準では、10pps±1ppsですがどんなに頑張っても7.1ppsでした。
メーク率の規格は、30%以上42%以下ですから、ギリギリ30%を越えています。
http://sstl.smz.jp/smz460/ratio.jpg
NTTの実回線では誤接しませんでしたので、とりあえず良しとします。ただ、ターミナルアダプタ等では誤接の可能性も無いとは言い切れませんね。日曜日にでも定位置にセッティングしてみましょう。

2007/1/27
そうそう、ダイヤルについている電話番号を書く紙・・・示名条とか示名条片と呼ばれています。あそこに2本線が書いてあって、大抵その線の間に自分ちの電話番号を書いていたかと思いますが、赤い線と黒い線の2種類あるのをご存知ですか?あの色には実は意味がございまして、黒線だとダイヤル速度10PPS、赤線だとダイヤル速度20PPSを示しております。

そうそう、600形電話機でフックスイッチ(受話器を置くところの白いプラスチックの部品)は、普通は白ですが赤い物も存在いたします。確か共同電話用でしたっけ。