アンティーク扇風機の整備 Part2
ということで、アンティーク扇風機の整備を依頼されました。今回のブツは以下の通りです。
DOMINION製の扇風機で、なんと首振り機構付きです。試運転しても動作しませんでした。電気系統の不備の様でした。
電源コードの不良と、コードとモーターの回路をジョイントしていた絶縁閉端子のカシメ不良が判明。これらをすべて取り替えます。試運転しますと、取り敢えず回転はしますが、首振り時にファンの回転数が落ちたり回転が不安定でしたので、メカ部の手入れを行います。シャフトや軸受け部分は清掃と給油を、首振り機構は一度分解してみることにしました。
古いグリスと共にギヤが見えます。グリスも古いためか少々臭います。古いグリスを取り、今回はリッチにモリコートのプラスチックにも優しいグリスを充填して再度組み付けます。
首振り機構は、下の写真にもありますようにダイヤルで行います。ダイヤルを左に廻し、完全に固定しますと首振りを行います。逆に右に回して緩めますと、首振りは行いません。首振り機構を整備したおかげで、首振り時に回転数が落ちることもなくなり、なかなかの風量です。
最後に、下記URLをポチッとクリックして下さい。実際に動作している動画がご覧頂けます。(ファイルサイズ29.5MBブロードバンド環境向き)
http://www.smz.jp/smz460/fan_dominion.avi